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朝ケージを覗くと
下顎の肉が裂けてぶらんと下がっていた
1センチほど出ていた下顎の骨がのど元あたりまでの20センチ丸見えになってしまっている
中の筋肉らしき組織は化膿して白く腐っている
涙が出た
良くなっていると思ったのは勘違いで
確実に腐敗は進んでいる
そして相変わらず遊泳運動をして
自我はここにはない
このまま
何も見えない、聞こえない、感じない
更には下顎がダメになって一生チューブにつながれる生活
それは果たして
誰のためか
私のしていることは
偽善か
いたずらに命を延ばしているだけか
猫のために何かしてあげたいのに
何が正解なのか
皆目見当もつかない
「安楽死 猫」
検索ワードで色々な記事を読み漁る
猫の尊厳
美味しく食べ楽しく遊びのんびり暮らす
このままの状態なら
顎がダメになってチューブでの給餌
見当識障害で何も感じることもなく
這って歩くので事故防止のため一生ケージ暮らし
それは
幸せか
この子のためか
ネットで読み漁った記事に書いてあった
「動物は息が続く限り生に向かう」
このフレーズが頭から離れない
それは
どんなにつらくて苦しくても自分では終わりにできないことを示している
そして
終わりにしてあげる愛情を
最期の愛情の決断をした方の記事を読んだ
「これがこの子にしてあげられる最後のプレゼントです」
と綴ってあった
動物病院へ電話する
12/3に予約した
