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いつも飼い猫がお世話になってる動物病院へ
経緯を説明してクロネコをみせる
「これは、、ちょっと難しいかもしれないよ、、」
先生渋い顔で傷の状態を確認する
診断の結果
事故の頭部への衝撃で神経症状がでているとのこと
見当識障害
(目が見えていない、耳が聞こえていない
外からの刺激に一切反応しない)
遊泳運動(無意識でゴロゴロふみふみといった手足の運動を延々と繰り返す)
後ろ足がしっかりふんばれない(しっかり歩けない、座れない、脱力している)
更に
左の目も切れていて化膿して瞬膜がでている
下顎の傷については
化膿して皮膚が腐ってきているのでこのまま縫合はできない
ここから新しい皮膚が盛り上がってくるのを待つしかない
それでも多分範囲が広いので全部が新しい皮膚になるのは無理
そのため何度か皮膚移植手術が必要になる
そしてそれは動物の大学病院のような所で高額な治療費が必要になる(軽自動車一台分くらいになるかもしれない)
骨が露出しているので骨自体の壊死、崩壊の危険性があり崩壊した場合は下顎を取り外して一生チューブによる強制給餌の可能性がある
更にこの神経症状、事故のショック状態が出ている状態では今は全身麻酔に耐えられるとは思えない
正直もって何日か、、
「現状今できる治療は感染症を起こさないように抗生物質を投与することだけです
ただ、今後の事を考えると無理に治療、延命するのはどうかなと思います
決断するのは難しいと思いますが安楽死という選択肢もあります」
傷口を縫えばいいとだけしか思ってなかったので愕然となってしまう
「安楽死」
その言葉の強さに怯んでしまう
でも
息をしてるのに
ミルクだって飲むのに、、
ニャーニャー鳴きながら私の顔を見てるのに、、
「私の判断で強制で命を止めることはどうしてもできません」
「その生を全うさせてあげたい」
「ただできる限り痛み、苦しみを取り除いてあげたいです」
これが私の決断でした
「では抗生物質の注射をして炎症止めと痛み止めの飲み薬をお出しします
ただおそらくこの状況ですと痛みや感覚は感じていないと思います」
せめてもの救いかもしれない
炎症止め、痛み止めの飲み薬
栄養補完液を買う
まとめて買おうとすると
「食べれるかどうか分からないので1箱7個入りですから
また無くなったらのがいいと思います」
親切に言ってくれたのに胸に刺さる
絶望的な気分で自宅へ戻る
これから
ゆっくり死に向かうこの猫に
あたたかい部屋で最期まで過ごしてほしい