くろねこのこよもやま日記

【くろねこのこ】交通事故にあった猫の保護日記※無事に里親様へ縁付きました。ご支援感謝御礼申し上げます

鳩の卒業生

4/14

昔まだ10代だったころに

お寺で飼われていた白い鳩が育児放棄してしまったということで

墓石屋さんをしていた友人のお母さまから

鳩の雛を育てて欲しいと頼まれたことがあります

 

鳥を飼うのははじめてで

獣医さんに聞きながら手探りで

どうにかお寺にお返しできるくらいまで育てました

 

獣医さんいわく

育児放棄の鳩は最初のピジョンミルク(親からの抗体)をもらってないと

厳しいかもしれないけれど頑張ってごらんと色々教えてくださいました

 

うちに雛がきたときは

まだ羽毛が生える前で鞘付のとげとげした筆毛というものが生えた状態でした

初日うちにきたのが夕方でだいぶ体温も低く触ると冷たいくらいでした

次の日の朝にかなり体温が高くなっていて

「熱が出ている!!」と慌てて動物病院に持ち込んだところ

獣医さんに

「鳥の体温は人間より高いのが普通なので

昨日までが低体温で危ない状況だったのでしょう

正直よく持ち直しましたね」

とのことでした

 

「とにかく保温命」と獣医さまに言われたので

保温用のペットボトルを小さなダンボールに入れて

2時間おきに給餌しました

 

最初はなかなか口を開いてくれず

シリンジでの給餌に苦労しましたが

指の間にくちばしを入れて固定してあげるスタイルで落ち着くと

お腹がすくと人間の指の間にくちばしを突っ込んでくる可愛い鳩が出来上がりました

 そのう(鳥の胃袋)がふくらむまで給餌します

 

飛ぶ練習を始めてからは

フンだらけになるので家中に新聞紙を敷き詰め

外出前に

衣類にフンを浴びていないか入念にチェック

 

ある程度まで育てて友人のお母さまにお渡しして

お寺へ返して頂きました

 

その後何ヶ月か経ったとき

そのお寺に様子を見に伺いましたが

残念ながらどの子が育てた子か分からず、、

 

だって全員おんなじ顔してこっちみてるんです笑

 

全員「えー?誰コイツー?」って顔してたのを覚えてます

 

でも小屋にいる全ての鳩が元気そうでしたので

良かった良かったといいながら帰りました

 

数えてみるともう二十数年以上前のお話です

 

月日が経つのは早いですね、、