くろねこのこよもやま日記

【くろねこのこ】交通事故にあった猫の保護日記※無事に里親様へ縁付きました。ご支援感謝御礼申し上げます

こじろう昔話【脱走】

12/27

 

こじろうさんを寝る前に撫でながら

ふと現在のおうちへ引っ越してきた当時の事を思い出しました

 

引っ越してきた当時はこじろうさん1歳になるかならないかで

好奇心旺盛・お外への憧れが強く外猫さんを見かけては

家の窓から眺めておりました

 

当時玄関が引き戸で人間はこじろうが外に出ようとするのを

なんとか手や足で阻止して出入りしておりましたが

二度ほど脱走されました

 

我が家の前は出て右側が農家さんの畑その奥は急勾配のがけ

左側は交通量の多い国道です

 

左側に走っていかれたら事故にあっていたと思います

 

不幸中の幸いでこじろうさんは

二度とも右側に走っていきました

 

急いで追いかけるも農家さんの畑を突っ切り

急勾配の崖からダイブ

 

二度ともそこで見失ってしまいました

 

家からご飯を持ってきて崖からヘンゼルとグレーテルのように家まで撒きます

 

玄関を細く開けておいて私は付近を捜索

 

一度目はどうにか10分後くらいに姿を現したところを捕獲

 

その後玄関に網を張ったりしたのですが

頭でこじ開けてしまい二度目はなかなか帰ってきませんでした

 

捜索していると一匹の知らない猫さんが私の撒いたえさを食べています

 

私の姿を見てすぐに警戒して走って行ってしまいました

 

食べられてしまった撒き餌を追加していると

先ほどの猫さんが戻ってきました

 

よくみると後ろにこじろうの姿

 

「こじろう!こじろう!」

必死で呼びますがくるりときびすを返してまた行ってしまいました

 

そのうしろ姿が悲しくて悲しくて

逃がしてしまった罪悪感ともし何かあったらどうしようという恐怖から

ぐちゃぐちゃに泣きながら必死で崖をおりて、、

 

やっと崖下におりるも

もう猫達の姿はありません

 

また崖を上りながら姿がみえないこじろうの名前を呼びます

 

何度も何度も崖を上り下りして泥だらけでぐちゃぐちゃです

 

夕方が迫ってきてもう足元も見えなくなってきました

 

崖の捜索を断念して

家の周りを見てみようと引き返すと

 

細く開けておいた玄関の中からこじろうさんが顔を出しています

 

帰ってきてる!!

 

安堵の涙でこれまた顔中をぐちゃぐちゃにしながら

玄関に急いで入りました

 

「良かった!こじろうもうお外行かないで、、」

とこじろうを抱きしめると

 

こじろうさん

激臭!!!

 

おそらく連れ立って歩いていた野良さんに

毛繕いして頂いたようで、、汗

 

動物のつばの激臭の感じ、お分かりになりますでしょうか?

つーんとしたアレでございます

 

感動の再会もそこそこに

嫌がるこじろうさんをお風呂に連行いたしました

 

そして次の日朝一番で大工さんに

玄関の改築をお願いしました

 

現在は玄関は開き戸で扉の前に脱走防止の柵を置き

人間はまたいで柵をこえるスタイルになりました

 

玄関を改築してから脱走はありません

 

ちょっと、、

いやかなり、、、

高くついてしまいましたが

 

こじろうさんの命の為ならエンヤコラです

 

その後

野良さんと接触があったので念のため病院で

伝染病の検査もいたしました

 

結果は陰性

 

これも結果がでるまで生きた心地がしませんでした

 

そして

あの時一緒に連れ立って歩いていた野良さんは

探して歩いたのですがその後一度も見かけておりません

 

ぎんちよがまだ来る前で

こじろうさんが一匹でさびしかろうと思っていた時期だったので

仲良く出来ていたこの猫さんをお迎えする気満々だったのですが、、

 

ご縁がなかったのでしょうか汗

 

もうかれこれ9年くらい前のお話ですが

どこかのおうちに拾われて元気に暮らしているといいなと思います

 

今はもうこじろうさんもお年を召して寝てばかりになり

お外にでたいという気配もありませんが

それでも気を引き締めて脱走に気を配らなければと思ったのでしたマル