くろねこのこよもやま日記

【くろねこのこ】交通事故にあった猫の保護日記※無事に里親様へ縁付きました。ご支援感謝御礼申し上げます

桜でんぶ

12/7

 

今日はスーパーへお買い物へ行きました

 

もう年末の雰囲気で

おせちやらクリスマスパーティー用のチキンやら

色々出回っておりますね

 

色とりどりの商品につられて

普段は見ないような商品棚もついつい寄り道です

 

そこで

【桜でんぶ】を見つけました

 

よくちらし寿司などにのってるピンクの甘いやつです

 

こちらにはちょっとほろ苦い小さい頃の思い出が、、汗

 

実は私の両親は小さい頃に離婚しており

今のお母さんがお嫁に来るまで

シングルファザーで私と姉を育てておりました

 

朝早くから夜遅くまで働きづめに加え

幼い二人の子供の朝ごはんやら身支度、、

とても大変だったと思います

 

毎日父が作る大きな丸いおにぎりを朝ごはんに

保育園までの道中、トラックの中ではむはむと食べておりました

 

さらに大変なことに保育園はお弁当でした

 

今のように冷凍食品等も充実しておらず

お弁当に詰めるのは前日に祖母が煮炊きしてくれたおかず

それを持って帰って朝父がお弁当に詰めるのが常でした

 

それでも一生懸命台所に立つ父の姿に本当に感謝しています

 

ある日のこと、、

お迎えにきた父を保育士の先生が呼び止めました

 

「実はお弁当のことなんですが、、周りの子達に比べて茶色いおかずが多くて、、

他の子のお弁当は色とりどりなので少しかわいそうで、、

ご事情もあり大変だとは思いますが

もう少しカラフルで子供たちが好きそうな物を詰めてあげることはできませんか?」

 

当の本人、私たちは一切気にしてはいなかったのですが

茶色のお弁当箱がとても不憫に映ったのでしょう

 

保育士の先生もとても申し訳なさそうに話しておりました

でも私と姉の心情を慮って父にお話してくれたのだと思います

 

そして素直な父は

「茶色くないお弁当作り」に四苦八苦します笑

 

そもそもおかずを作っている祖母はカラフルなおかずは作れません

 

かといって父も料理といえばおにぎりくらいなもの

 

父は仕事仲間の友人や父の妹(私の叔母にあたります)に相談しておりました

 

そこで【桜でんぶ】を教えてもらったようです

 

確かにぱっとお弁当を開けたときの鮮やかなピンク色

これは華やかで子供たちも喜ぶと、、

 

毎日毎日【桜でんぶ】を敷き詰めます

 

毎日毎日、、

 

毎日毎日毎日、、、、

 

もう一生分の桜でんぶを食べたと思います

 

でも素直でばか正直な父は

「茶色いお弁当箱はかわいそうだ」

とそれでもなお桜でんぶを敷き詰めるのです

 

私の保育園時代のお弁当の思い出はこれで桜でんぶになりました笑

 

こんな細かいエピソードなのですが

なぜか鮮明に覚えていて、、

 

保育士の先生とお話していた父や

友人や妹に相談して【桜でんぶ】なるものを私を連れて

スーパーに探しに行った父を思い出します

 

父よ、、

本当に大変だったね

お疲れさま

一生懸命育ててくれて感謝しかありません

 

だがしかし!

30年以上経った今でも

【桜でんぶ】は飽きたままでございます笑

 

でも

桜でんぶエピソードとして

父の愛情しっかりと胸に刻まれておりますので

「ハナマル!!」ですかね!